解説
(1)太陽光発電の概要・特徴①の通り、太陽光発電は直流電力発電であり、太陽光があれば、設置場所を選ばず需要地での発電が可能。一方で、天候に発電量が左右されるため、発生電力の変動が大きい。正解。
(2)地熱発電の概要・特徴①の通り、地下から噴き出る蒸気や熱水を気化させた蒸気を利用してタービンを回転させて発電させる。ただし、地熱は太陽光発電と違い、どこでも出来る訳ではなく、まずは地熱利用できる土地を探すのに多額の費用と長い期間を要する。正解。
(3)バイオマス発電の概要・特徴①の通り、バイオマスとは動植物などから生まれた生物資源の総称であり、これらは有機物で構成され、燃料として活用して発電する。バイオマスには、植物由来のバイオエタノールや家畜の糞尿由来のメタンガス、木質系廃棄物由来の固形燃料、食品廃棄物由来のBDFなど、様々な種類がある。正解。
(4)風力発電の概要・特徴①の通り、強風時に、定格出力以上では出力を抑制する必要があり、その方法としてブレードのピッチ角を大きくして風を逃がすピッチ角制御や、ピッチ角は固定した状態で、風速が一定以上になると、ブレード背面で流れる空気のはく離が起こり、揚力(回転力)を失うというストール制御がある。発電出来ない程の強風時には上記制御後に、電磁ブレーキ等で完全に風車を停止させる。ここで、ピッチ角とは、風車面に対するブレードの開き角度のことであり、ピッチ角を大きくしていくと、ブレードが風向きに対して平行になっていき、風を逃がし風車回転を抑制することができる。正解。
(5)燃料電池発電の概要・特徴①の通り、燃料電池発電は水の電気分解の逆の反応で、負極の水素と正極の酸素を反応させて水と電気を作り出す。反応は一方通行なので、発電電力は直流電力である。また、発電に伴って生じる熱も暖房などに活用したコージェネレーションシステムでは、総合熱効率を80%程度にすることも可能となる。ここまでは正解の記述。ただし、可動部がないため、騒音や振動が小さい特徴があるため、発電時の振動や騒音が大きいとの記載は間違い。よって、(5)が誤り。