図のように、トランジスタを用いた非安定(無安定)マルチバイブレータ回路の一部分がある。ここで、Sはトランジスタの代わりの動作をするスイッチ、R1、R2、R3は抵抗、Cはコンデンサ、VCCは直流電源電圧、Vbはベースの電圧、VCはコレクタの電圧である。この回路において、初期条件としてコンデンサCの初期電荷は零、スイッチSは開いている状態と仮定する。
a.スイッチSが開いている状態(オフ)のときは、トランジスタTrのベースには抵抗R2を介して(ア)の電圧が加わるので、トランジスタTrは(イ)となっている。ベースの電圧Vbは電源電圧VCCより低いので、電流iは図の矢印“右”の向きに流れてコンデンサCは充電されている。
b.次に、スイッチSを閉じる(オン)と、その瞬間はコンデンサCに充電されている電荷でベースの電圧は負となるので、コレクタの電圧VCは瞬時に高くなる。電流iは矢印“(ウ)”の向きに流れ、コンデンサCは(エ)を始め、やがてベースの電圧は(オ)に変化し、コレクタの電圧VCは下がる。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)、(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(6)のうちから一つ選べ。
ア | イ | ウ | エ | オ | |
(1) | 正 | オン | 左 | 放電 | 負から正 |
(2) | 負 | オフ | 右 | 充電 | 正から負 |
(3) | 正 | オン | 左 | 充電 | 正から零 |
(4) | 零 | オフ | 左 | 充電 | 負から正 |
(5) | 零 | オフ | 右 | 放電 | 零から正 |