架空電線路の弛度②解答

正解:(4)

解説:架空電線路の弛度①の通り、電線の弛度をD[m]、径間(支持物間の距離)をS[m]、電線1mあたりの荷重をW[N/m]、電線の許容引張荷重をT[N]とすると、電線の弛度はD=$\frac{WS^2}{8T}$ [m]で表せる。

また、電線の許容引張荷重=$\frac{電線の引張強さ}{安全率}$であり、安全率は高圧架空電線の引張安全率①の通り、硬銅線または耐熱銅合金線では2.2以上、その他の電線では2.5以上であり、今回は硬アルミ線なので、安全率は2.5である。よって、T=$\frac{75}{2.5}$=30kNである。これと設問での与条件である、W=24N/m、S=200mをそれぞれ代入すると、

D=$\frac{WS^2}{8T}=\frac{24×200^2}{8×30×10^3}=4$[m]

したがって、(4)4が正解。

計算中に注意すべきは、許容引張荷重Tの単位は[N]であるので、30[kN]をそのままT=30として代入するのではなく、1000倍して30×10³[N]に単位を直してからT=30×10³を代入する。

問題を選ぶ