高圧受変電設備(操作手順)(過去問にチャレンジ)解答

正解:(3)

解説: まず、ブレーカー操作の基本だが、停電作業時には負荷側から順に(図でいうと下から順に)遮断・開放していき、復電作業時には電源側から順に(図でいうと上から順に)投入していく。ただし、高圧受変電設備(DS)①高圧受変電設備(LBS,PF)①の通り、DSは負荷時開閉が出来なく、またLBSや負荷時開閉が出来るがLBS自身に負担がかかるという理由により、計画的な停電や復電時でのDSやLBSの開閉操作では無負荷で、更に安全を期して無電圧での操作が好ましい。したがって、これらを考慮すると、

・停電時:MCCB→VCB→PAS→LBS→DS

・復電時:DS→LBS→PAS→VCB→MCCB

という順番での操作になるが、図を見て分かる様に、LBSの開放操作はさほど重要ではないので(負荷の切り離しは下位のMCCBで出来ており、電源の切り離しはDSとVCBによりダブルで出来ている)、LBS操作は設問のように省略しても問題ない。

図のようにDSはキュービクル内での1番目(最上位)の開閉器なので、キュービクル外で何かあった時のために、開放することで、キュービクル内の停電は確保する必要がある。年次点検ではキュービクル内での作業(点検から清掃まで)が大半を占めるので、キュービクル内の安全確保がとても重要になってくる。したがって、短絡接地器具もDSの1次側(電源側)に接続することで、断路器の2次側(負荷側)以降の安全を確保することができる。

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