解説:キーワードとして“耐火性”と“難燃性”や“ケーブル”と“絶縁電線”が比較されることが多いが、グレードとしては“耐火性”の方が“難燃性”よりも耐火仕様が高く、また、“絶縁電線”が導体を絶縁被覆で覆っているのに対して、“ケーブル”導体に絶縁被覆で覆って、更に外装で覆っているので、絶縁電線よりも外装分だけ絶縁性能が高い。
高圧配線の施設については電技解釈第168条の中で高圧配線の施設①に続いて、下記の通り規定されている。
2.高圧屋内配線が、他の高圧屋内配線、低圧屋内電線、管灯回路の配線、弱電流電線等又は水管、ガス管若しくはこれらに類するもの(以下この項において「他の屋内電線等」という。)と接近又は交差する場合は、次の各号のいずれかによること。
一 高圧屋内配線と他の屋内電線等との離隔距離は、15cm(がいし引き工事により施設する低圧屋内電線が裸電線である場合は、30cm)以上であること。
二 高圧屋内配線をケーブル工事により施設する場合においては、次のいずれかによること。
イ ケーブルと他の屋内電線等との間に耐火性のある堅ろうな隔壁を設けること。
ロ ケーブルを耐火性のある堅ろうな管に収めること。
ハ 他の高圧屋内配線の電線がケーブルであること。