変圧器の主な結線種類と、その特徴を以下に示す。
【Y-Δ結線】
・一次側をY結線、二次側をΔ結線としているので、線間電圧は(ア)の(イ)を生じ、線間電圧の大きさは、二次側が一次側の(ウ)倍となり、(エ)に用いられることが多い。
・一次側のΔ結線にて励磁電流の第3高調波が環流できるので、正弦波電圧を巻線に誘起することができる。
・Y結線より(オ)を引き出して、接地できる。
【Y-Y結線】
・一次、二次側両方ともY結線としているので、線間電圧に(イ)を生じない。
・Y結線より(オ)を引き出して、接地できる。
・Y結線だけでは励磁電流の第3高調波が環流できないため、正弦波電圧を巻線に誘起することができない。これを解消するために、三次に(カ)巻線を設けた、Y-Y-(カ)結線にすることで、(カ)結線に第3高調波を環流させ、正弦波電圧を誘起することができる。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)、(オ)、(カ)に当てはまる組合せとして、最も適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ア | イ | ウ | エ | オ | カ | |
(1) | 60° | 位相差 | $\sqrt{3}$ | 昇圧用 | 中性点 | V |
(2) | 60° | 位相差 | $\frac{1}{\sqrt{3}}$ | 昇圧用 | 2次側 | Δ |
(3) | 60° | 電圧差 | $\sqrt{3}$ | 降圧用 | 2次側 | V |
(4) | 30° | 位相差 | $\frac{1}{\sqrt{3}}$ | 降圧用 | 中性点 | Δ |
(5) | 30° | 電圧差 | $\sqrt{3}$ | 降圧用 | 2次側 | Δ |