変圧器の結線②解答

正解:(4)

解説

【Y-Δ結線】

・一次側をY結線、二次側をΔ結線としているので、線間電圧は30°の位相差を生じ、線間電圧の大きさは、二次側が一次側の$\frac{1}{\sqrt{3}}$倍となり、降圧用に用いられることが多い。

・一次側のΔ結線にて励磁電流の第3高調波が環流できるので、正弦波電圧を巻線に誘起することができる。

・Y結線より中性点を引き出して、接地できる。

【Y-Y結線】

・一次、二次側両方ともY結線としているので、線間電圧に位相差を生じない。

・Y結線より中性点を引き出して、接地できる。

・Y結線だけでは励磁電流の第3高調波が環流できないため、正弦波電圧を巻線に誘起することができない。これを解消するために、三次にΔ巻線を設けた、下図のようなY-Y-Δ結線にすることで、Δ結線に第3高調波を環流させ、正弦波電圧を誘起することができる。

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