変圧器の利用率α=$\frac{(ア)[kV・A]}{(イ)[kV・A]}$とし、変圧器容量をP[kV・A]、全負荷銅損をPc[kW]、鉄損をPi[kW]、負荷力率をcosθとすると、
変圧器効率η=$\frac{αPcosθ}{αPcosθ+Pi+α²Pc}$であり、分母分子をαで割ると、
η=$\frac{Pcosθ}{Pcosθ+\frac{Pi}{α}+αPc}$
よって、利用率αを変数とした時、Pcosθはαに依存しない定数なので、ηが最大となるのは$\frac{Pi}{α}$+αPcの値が最小となる時である。
相加平均と相乗平均の大小関係①により、
$\frac{Pi}{α}+αPc≧2\sqrt{\frac{Pi}{α}×αPc}=2\sqrt{PiPc}$
等号が成り立つ($\frac{Pi}{α}$+αPcが最小となる)のは、$\frac{Pi}{α}$=αPcの時であるので、
両辺にαを掛けて、Pi=α²Pcとなり、これは鉄損と銅損が等しいことを意味し、そうなるような利用率αの時が効率ηが最大となる条件である。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ア | イ | |
(1) | 変圧器容量 | 負荷容量 |
(2) | 変圧器容量 | 損失容量 |
(3) | 負荷容量 | 変圧器容量 |
(4) | 負荷容量 | 損失容量 |
(5) | 損失容量 | 変圧器容量 |