図のようにコイル1に電流I₁が流れた時に、コイル1により磁束Φ₁が発生する。この発生した磁束のうち、近接するコイル2にもΦ₁₂だけ磁束が鎖交し、これにより、コイル2に起電力が発生する。これを(ア)作用という。
コイル1の自己インダクタンスをL₁とすると、
Φ₁=L₁I₁[Wb]の関係が成り立つが、
(ア)作用については、
Φ₁₂=M₁₂I₁[Wb]
E₂=$-\frac{dΦ_{12}}{dt}=-M_{12}\frac{dI_1}{dt}$[V]
の関係が成り立ち、比例定数M₁₂を(イ)インダクタンスという。
(イ)インダクタンスはコイル1がコイル2に及ぼすM₁₂と、コイル2がコイル1に及ぼすM₂₁が考えられるが、M₁₂とM₂₁は(ウ)ため、
(エ)
と表現出来る。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ア | イ | ウ | エ | |
(1) | 他者誘導 | 他者 | M₁₂の方が大きい | M₁₂>M₂₁ |
(2) | 共通誘導 | 共通 | 等しい | M₁₂=M₂₁ |
(3) | 共通誘導 | 共通 | M₁₂の方が大きい | M₁₂>M₂₁ |
(4) | 相互誘導 | 相互 | M₂₁の方が大きい | M₁₂<M₂₁ |
(5) | 相互誘導 | 相互 | 等しい | M₁₂=M₂₁ |