正解:(5)
解説:図のようにコイル1に電流I₁が流れた時に、コイル1により磁束Φ₁が発生する。この発生した磁束のうち、近接するコイル2にもΦ₁₂だけ磁束が鎖交し、これにより、コイル2に起電力が発生する。これを相互誘導作用という。
コイル1の自己インダクタンスをL₁とすると、
Φ₁=L₁I₁[Wb]の関係が成り立つが、
相互誘導作用については、
Φ₁₂=M₁₂I₁[Wb]
E₂=$-\frac{dΦ_{12}}{dt}=-M_{12}\frac{dI_1}{dt}$[V]
の関係が成り立ち、比例定数M₁₂を相互インダクタンスという。
(イ)インダクタンスはコイル1がコイル2に及ぼすM₁₂と、コイル2がコイル1に及ぼすM₂₁が考えられるが、M₁₂とM₂₁は等しいため、
M₁₂=M₂₁
と表現し、M₁₂とM₂₁が等しいので、単純にMと表現することもある。