正解:(1)
解説:まず、インダクタンスLの単位は[H](ヘンリー)で表現する(これは暗記)。インダクタンスL[H]の単位変換を考える時には、起電力について電流変化と磁束変化の2側面からアプローチする。あるコイル(巻き数がN回でインダクタンスがL[(H)])における起電力e[V]を考える。
①コイルに電流を流そうとする時、それを妨げよう(元の状態を保とう)とする様に、コイルに起電力e[V]= $L[H]・\frac{di[A]}{dt[s]}$が発生する。$\frac{di[A]}{dt[s]}$は単位時間当たりの電流変化量であり、短い時間に大きく変化しようとする程、起電力は大きくなる。
②コイル内を通過する磁束が変化する時、それを妨げよう(元の状態を保とう)とする様に、コイルに起電力e[V]= $N・\frac{dΦ[Wb]}{dt[s]}$が発生する。$\frac{dΦ[Wb]}{dt[s]}$は単位時間当たりの磁束変化量であり、短い時間に大きく変化しようとする程、起電力は大きくなる。これは別名電磁誘導といい、小中学校の時に、電流計につないだコイルに棒磁石を近づけたり、遠ざけたりすると、電流計の針が振れたのを覚えている人もいるかもしれないが、その時に、誰が一番大きく針を振れさせることが出来るか、盛り上がったと思う。単位時間当たりの磁束の変化量を大きくしてあげると良いので、速いスピードが必須であるが、垂直方向よりも水平方向の方がオススメである。
①と②より、e[V]=$L[H]・\frac{di[A]}{dt[s]}$=$N・\frac{dΦ[Wb]}{dt[s]}$であるので、L[H]についてまとめると、L[H]=$N・\frac{dΦ[Wb]}{di[A]}$となり、単位だけ抜き出すと、[H]=[Wb/A]と単位変換できる。