トランジスタと結合・バイパスコンデンサ 解答

正解:(4)

解説:C1やC2のように、直列に挿入されたコンデンサを結合コンデンサといい、定常状態では、直流電圧により充電された状態であるので、電流が流れていないが、交流電圧が印加されると、コンデンサ内の電荷も交流電圧に合わせて増減するため、電流が流れる。

C3のように並列に挿入されたコンデンサをバイパスコンデンサといい、直流電源による定常状態では、結合コンデンサと同様に充電された状態であるので、コンデンサには電流が流れずに、コンデンサと並列する抵抗に電流が流れている。ここに交流電圧が印加されると、まずはコンデンサ側へ電流が流れ、コンデンサの電圧変化分だけ並列する抵抗にも電圧がかかり電流が流れる。バイパスコンデンサが交流分、つまり電圧変化を吸収する働きをしてくれるので、平行する抵抗に対して安定した電圧供給を可能とする。

以上より、結合コンデンサ・バイパスコンデンサはいずれも交流分に対して短絡して考えることができる。また、VCCのような直流電圧源も交流分に対しては短絡して考えることができ、ベースとしてVCCという直流電圧があり、そこをスタートに交流成分が乗っかる。

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