Δ-Δ回路②解答

正解:(1)

解説:電源結線と負荷結線がいずれもΔ結線であるとき、線間電圧$\dot{V}_{ab}$と相電圧$\dot{E}_{ab}$の間には、$\dot{V}_{ab}=\dot{E}_{ab}$の関係が成り立ち、また、各負荷に印加される電圧は線間電圧に等しいので、電流$\dot{I}_{ab}$=$\frac{\dot{E}_{ab}}{\dot{Z}_{ab}}$となる。ここで線電流$\dot{I}_{a}$と線間電流$\dot{I}_{ab}$の関係は、電流の大きさは$\sqrt{3}$倍、線電流の方が大きく、位相は線電流が$\frac{π}{6}$だけ遅れている。

線間電流$\dot{I}_{ab}$を基準ベクトルとした時の各ベクトルの関係は図の通りで、線電流の方が$\sqrt{3}$倍大きく、$\frac{π}{6}$だけ遅れているのが分かる。

Y結線の時には、負荷に流れる電流と線電流が等しく、線間電圧が相電圧に対して$\sqrt{3}$倍大きかったが、Δ結線では、線間電圧と相電圧が等しいが、線電流が負荷に流れる線間電流よりも$\sqrt{3}$倍大きい。

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