pn接合ダイオードに逆方向に電圧をかけた場合、p形半導体では正孔が不足し、n形半導体では自由電子が不足し、キャリアは空乏層を更に通りづらくなる。また、逆方向電圧により空乏層中の電界が大きくなり、電流が流れにくくなるが、さらに逆方向の電圧を大きくしていくと、電圧がある値に達した時に、急に電流が流れるようになる。これを(ア)といい、この降伏電圧付近では、流れる電流が広範囲に変化したとき、接合両端の逆電圧が(イ)ことから、(ウ)発生装置として用いられる。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ア | イ | ウ | |
(1) | ツェナー効果 | ほとんど変わらない | 定電圧 |
(2) | ツェナー効果 | 著しく上昇 | 電圧増幅 |
(3) | ゼーベック効果 | 著しく上昇 | 電圧増幅 |
(4) | ゼーベック効果 | 著しく降下 | 低電圧 |
(5) | ゼーベック効果 | ほとんど変わらない | 定電圧 |