RL回路(並列回路の電流)解答

正解:(2)

解説:並列回路へ印加される電圧は等しいので、10[Ω]の負荷と、4+j3[Ω]の負荷にはそれぞれ50∠0°[V]の電圧が印加される。10[Ω]へ流れる電流をI1とすると、オームの法則より、$|\dot{I_1}|$=50∠0÷10=5[A]。また、4+j3[Ω]へ流れる電流をI2とすると、オームの法則より、$|\dot{I_2}|$=50∠0÷(4+j3)=50÷5(cosθ+jsinθ)=10(cosθ-jsinθ)[A]。ここで4+j3のなす角θは図のような関係であるので、

cosθ=0.8、sinθ=0.6であり、これを$|\dot{I_2}|$=10(cosθ-jsinθ)に代入して、$|\dot{I_2}|$=10(0.8-0.6)=8-j6[A]。回路全体に流れる電流は$|\dot{I_1}|$と$|\dot{I_2}|$の和であるので、$|\dot{I}|=|\dot{I_1}|+|\dot{I_2}|=5+(8-j6)=13-j6[A]$となる。求めるのは、電流の大きさであるので、

$|\dot{I}|=\sqrt{13^2+6^2}=\sqrt{169+36}=\sqrt{205}≒14.3[A]$。

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