解説
(a):伝達関数①の通り、伝達関数は入力に対する出力の比なので、特に覚えるほどのことではなく、設問に合わせて回答すればよい。今回は入力電圧に対する出力電圧を求められているので、直列に接続されたRLC回路の中で、キャパシタンスCに印加される電圧が出力電圧
RLC回路①の通り、L[H]のコイルのリアクタンスはjωL[Ω]であり、C[F]のコンデンサのリアクタンスは
分子・分母にjωCを掛けて、(j²=-1なので)
したがって、G(jω)(=
(b):まず(a)で求めた伝達関数G(jω)(=
G(jω)=
ここで、ボード線図①の通り、y軸のゲイン[dB]は、
グラフの中での、分かりやすい代表ポイントを実際にゲインの式に代入しながら考えていく。まず、ω=100[rad/s]のとき、
=
=
ω=100[rad/s]のときに、0[dB]となるのは(4)と(5)に絞られる。
次に、ω=1,000[rad/s]のとき、
=
=
先程の(4)と(5)のうち、ω=1,000[rad/s]のときに、20[dB]となるのは(4)である。
念のため、確認でω=10,000[rad/s]のとき、
=
=
先程の(4)はω=10,000[rad/s]で-40[dB]になっているので、問題ない。
したがって、正解は(4)