解説:巻線を磁極が通過する際に誘導起電力が発生し、巻線の直列数の分だけ、起電力が蓄積されて、取り出せる電圧が大きくなる。その1相あたりの直列巻線を1つのスロットにまとめた集中巻と、複数のスロットに分けて配置する分布巻がある。また、巻線の開き(間口の大きさ)を磁極のピッチと同じにする全節巻に対して、磁極のピッチよりも小さくする短節巻がある。
誘導起電力を出来るだけ正弦波に近づけるために、磁極面の形や空隙の長さを調整したり、電機子巻線を分布巻や短節巻にしたり、固定子鉄心のスロットに磁気くさびを用いたりなどの工夫を施す。
分布巻は合成する際に位相がずれるため、短節巻では通過する磁束量が減るため、それぞれ端子電圧は小さくなるが、波形を正弦波へ改善するために活用される。