解説: 同期電動機の構造①の通り、同期モータは磁石の吸引・反発力を利用しているので回転磁界と同じ速度で回転する。
また、永久磁石形同期モーター①の通り、表面磁石形同期モータと、埋込磁石形同期モータに分類でき、埋込磁石形同期モータは回転磁界との吸引・反発力に加えて、固定子の発生する磁界が、回転子の中で磁極に絡まない鉄心内を通過する際に、その経路が一直線ではなく歪んだルートを通過するため、より安定な経路(一直線上)を形成させようと鉄心に対して回転磁界が働きかける力(リラクタンストルク)も利用できる。また、構造上、鉄心内部に磁石が守られているので、磁石がはく離するおそれがなく、高速運転に適している。
リラクタンストルクによる回転力のみを利用したモータは回転子の永久磁石が不要になる分だけ、材料コストが安くなる。