配電方式(低圧バンキング)解答

正解:(3)

解説:図のような配電方式を低圧バンキング方式といい、同じ高圧配電線に接続された2台以上の変圧器の二次側を低圧幹線として接続する方式である。スポットネットワーク方式のような低圧ネットワーク方式とも似ているが、区別としては、低圧バンキングは変圧器が複数台あるが、大元は1回線から電源を取っており、一方で低圧ネットワーク方式は複数回線の電源から取っているので、低圧ネットワーク方式の方がより信頼線が高い。低圧バンキング方式の特徴は以下の通り。

・電圧降下、電力損失が少ない。

・建設費はやや高い。

・信頼性が高いが、保護協調がとれていないとカスケーディングと呼ばれる、過負荷によって残された高圧ヒューズが次々に切れる状態(イメージでいうと、複数頭の馬で馬車を引いている時に、1頭の馬が疲労で脱落したのに、馬車の荷物や載っている人などの荷重を変えなければ、残った馬達へは1頭あたりの負担が増えるので、それに耐えられたくなった馬が脱落し、また次の馬が脱落し・・・という感じ)に陥るので、十分な保護協調計画が必要。

・単相3線式であれば、変圧器相互間にバランサ作用がある。

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