電力の需要・供給①(過去問にチャレンジ)解答

正解:(5)

解説:2012年より開始された固定価格買い取り制度(FIT、2022年4月からはFIP)の追い風も受け、個人用・事業用の太陽光発電が大量導入され、日によっては、日中の発電量が需要を上回る事例も報告されている。

需要電力の平準化や,電力の需給バランスの確保のために、揚水発電所①にある様に、揚水式の水力発電の活用や、電力貯蔵技術向上により蓄電池の活用がされている。(ちなみに燃料電池は燃料電池発電の概要・特徴①にある様に、“電池”という名称がつくが、水素と酸素を反応させた発電のこと。)

太陽光発電は日中の発電量をカバーする再生可能エネルギーである一方で、発電の源が太陽光のエネルギーであるので、天候の影響を大きく受ける。そのため、気象の変化により急激に電力系統の発電電力が不足し、周波数低下などが発生する可能性がある。これを防止するため、部分負荷運転(定格以下の出力での運転)をしている火力発電や水力発電の余力(運転予備力)を確保しておく。ちなみに、ミドル供給力とはLNGやLPGのような、ベース供給力より負荷変動に対して柔軟な発電電源のことであり、発電単価はベース供給力の発電所より高い。設問では、ベース供給力の部分負荷運転について記載しているので、運転予備力が正解。

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