正解:(2)
解説:図のように三相平衡交流回路では、電圧が相電圧E[V]で電流は線電流I[A]の単相交流回路が3つあると考えることができる。有効電力,無効電力,皮相電力①より、単相交流回路での皮相電力、有効電力、無効電力はそれぞれ、下記通り表現出来る。
皮相電力S=EI[V・A]
有効電力P=EIcosθ[W]
無効電力Q=EIsinθ[var]
これが、三相分あるので、三相平衡交流回路では
皮相電力3S=3EI[V・A]
有効電力3P=3EIcosθ[W]
無効電力3Q=3EIsinθ[var]
また、三相交流①より、相電圧と線間電圧にはV=√3Eの関係が成り立つので、
皮相電力3S=$\sqrt{3}$VI[V・A]
有効電力3P=$\sqrt{3}$VIcosθ[W]
無効電力3Q=$\sqrt{3}$VIsinθ[var]
式としてはルートが無い分、相電圧Eで表現した方が分かりやすいが、電力系統の表現では、線間電圧Vで表現されることが一般的(例えば高圧6,600Vなどは線間電圧のこと)なので、線間電圧に対して理解しておくと、他の設問を解く際に汎用的である。