解説:燃料電池発電は水の電気分解の逆の反応で、負極の水素と正極の酸素を反応させて水と電気を作り出す。反応は一方通行なので、発電電力は直流電力である。
<特徴>
・回転などの機械的な運動や、熱などのエネルギーを介さずに、直接発電しているので発電効率が高い、更に発電に伴って生じる熱も暖房などに活用したコージェネレーションシステムでは、総合熱効率を80%程度にすることも可能となる。
・可動部がないため、騒音や振動が小さく、排出されるのは水だけなので、汚染物質の排出もない。
水素自動車では、燃料電池と同じ仕組みで電気を生み出してモーターを駆動するタイプとガソリン車のように水素を燃焼させて、ピストン運動を駆動するタイプがあるが、いずれも酸素と結び付いて水が発生するだけなので、クリーンなエネルギーである。