解説:風力発電は、自然の風を利用して風車を回し、その回転力で発電機を回すことで発電を行う。風車の種類には回転軸が垂直なジャイロミル型や、回転軸が水平なプロペラ型、などがあり、風力発電効率が良いプロペラ型発電機が使われるケースが多い。
<特徴>
・自然風のエネルギーを利用するので、枯渇することなく、有害物質の排出などもない。一方で、風が吹かないと発電出来ないので、発電量が天候に大きく左右される。
・汽力発電や原子力発電に比べるとエネルギー密度は低い。
・強風時に、定格出力以上では出力を抑制する必要があり、その方法としてブレードのピッチ角を大きくして風を逃がすピッチ角制御や、ピッチ角は固定した状態で、風速が一定以上になると、ブレード背面で流れる空気のはく離が起こり、揚力(回転力)を失うというストール制御がある。発電出来ない程の強風時には上記制御後に、電磁ブレーキ等で完全に風車を停止させる。
大規模風力発電を目的とした風力発電では設問の通り、プロペラ型のような水平軸風力発電が多く使われるが、都心での小型風力発電や街路灯用の小型発電などにはジャイロミル型の垂直軸風力発電が使われるケースが多い。
オランダ型もプロペラ型と同様に水平回転軸の発電機である。