解説
制御棒:中性子吸収の大きな物質(ホウ素、カドミウム、ハフニウムなど)で作られており、原子炉内で位置を変化させることで、中性子の吸収量を調整し、核分裂の連鎖反応を制御する働きがある。放射線や熱、冷却材に対して耐食性があり、長期間に渡り、制御棒としての効果を持続することが求められる。
冷却材: 原子炉内の核分裂により発生した熱を原子炉外へ取り出すために使われる流体であり、中性子の吸収が少なく、放射線に対して安定した性質が求められる。また、熱媒体として利用するため、熱伝導率や比熱が高いことや、低い融点と高い沸点、高温になっても原子炉内の材料を腐食しないことなども求められる。水、炭酸ガス、ヘリウム、ナトリウムなどが用いられる。