正解:(3)
解説:図のように、例えば鉄板(導体)に対して磁石を近づけたり、遠ざけたりすると、元々の磁束を保つように、つまり変化を打ち消す磁束が発生するように渦電流が流れる。磁石を近づける場合には磁束の増加を打ち消す(減らす)ように磁束が発生するように渦電流が流れ、逆に磁石を遠ざける場合には磁束の減少を打ち消す(増やす)ように磁束が発生するように渦電流が流れる。このとき、変化量が大きい程、元の状態を保とうとする力も大きくなるので、磁石をより速く近づけたり、より速く遠ざけたりする方が発生する渦電流が大きくなる。
抵抗R[Ω]の導体中で電流I[A]が流れると、ジュール熱RI²[W]が発生するので、同様に、先ほど発生した渦電流についても鉄板中でジュール熱が発生する。IHクッキングヒーターではクッキングヒーターに交流電流を流すことで、交番磁束を発生させ、上部に置かれた調理器具の底面に渦電流を発生させ、その渦電流のジュール熱により調理器具が加熱される。