解説:有効電力,無効電力,皮相電力②より、有効電力=皮相電力×cosθ、無効電力=皮相電力×sinθとなる。負荷Aにおいて$cosθ_A$=0.8なので、三角関数の公式②より$sinθ_A$=0.6となり、有効電力$P_A$=150[kV・A]×0.8(力率)=120[kW]、無効電力$Q_A$=150×0.6=90[kvar]。同様にして、$P_B$=100×0.6=60[kW]、$Q_B$=100×0.8=80[kvar]。したがって、合成負荷に対する有効電力は$P_{AB}$=120+60=180[kW]、無効電力は$Q_{AB}$=90+80=170[kvar]となるので、総合負荷容量は$S_{AB}=\sqrt{{P_{AB}}^2+{Q_{AB}}^2}=\sqrt{180^2+170^2}$≒247.6[kV・A]
※単純に150[kV・A]と100[kV・A]を足し算して250[kV・A]とするのはNG。力率が異なる負荷はベクトルの向きが異なっているので、単純に大きさの足し算は出来ず、x成分とy成分に分け、今回のケースでいくと、有効電力[W]成分と無効電力[var]成分をそれぞれ足し合わせてから、最後に皮相電力[V・A]を求める。