需要率の定義 解答

正解:(4)

解説: 需要設備は24時間365日、全ての設備がフル稼働する訳ではなく、また、稼働している間でも定格でずっと運転し続けている訳でもない。

例えば、エアコンは暑かったり寒かったりするタイミングでONにするし、ONになっている時でも、運転開始直後の立ち上がり運転中は一生懸命(定格に近い稼働率で)運転しているが、ある程度室内温度が目標度に近づくと、運転は緩やかになる。また、冷蔵庫は24時間365日稼働するケースも多いが、一度庫内が冷えれば運転状態は落ち着き、定格以下で運転を続けることになる。

これらを踏まえ、一番電力を同時に使用するタイミングが最大需要電力であり、例えば、冬期の夜に照明全灯でエアコンも運転し、風呂上がりにドライヤーをかけ、キッチンではパートナーが電子レンジやティファールを使い、リビングではスチーム式加湿器も運転している時などが重なったタイミングが想定される最大需要電力である。

この最大需要電力をもとに契約電力を決めており、最大需要電力が契約電力を超えるとブレーカーが落ちる。家庭で似たような状況によりブレーカーが落ちた経験をしたことがある人もいると思う。契約電力を大きくすることで、ブレーカーが落ちるといった問題は発生しにくくなるが、契約電力に応じて電気基本料金も高くなるので、せめぎ合いになる。

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